私たちの歴史は、画家で創業者の徳永春穂が、戦後の焼け野原の中で悠々と泳ぐ一筋の鯉のぼりの姿に心を打たれ、自らも鯉のぼりを描いたことから始まります。昭和22年、日本の復興と家族の幸せを願い「徳永こいのぼり」は創業されました。
鯉のぼりの起源は、神様の依代として常緑樹の葉をつけたものを家の一番高いところに立て「子どもが生まれたので守ってくださいね」という、神事に近いものだったと言われています。やがて、のぼりを立てる風習となった江戸時代以降、当初は真鯉のぼり一匹だけだったものが、時代を経て現在のような複数の鯉のぼりになりました。 「子どもの誕生を喜び、明るい未来を祈り、みんなで守り育てていこう」 端午の節句は家族が子どもへ愛情を伝える行事として、大切に受け継がれてきました。
創業から76年を越え、鯉のぼりをはじめとする節句文化を取り巻く環境は少しづつ変化しています。 私たちは、手染め友禅などの伝統技法を守りながらも、現代のライフスタイルになじむよう機能性を備えた使いやすい商品を開発し、日々進化を続けています。また、デザイン面でも創業者・春穂の精神を受け継いだ日本画、一方ではモダンな柄に挑戦するなど、伝統の中にも独自性をもった美しい鯉のぼりづくりを追求してきました。
お祝いごとを通して家族が集い、地域コミュニティで共有されることで人と人が繋がり、絆を深めるきっかけが生まれます。 本質を大切にしながら、伝統工芸の美しさ、行事としての楽しさやおもしろさを広く伝えていくことが、伝統文化の担い手として託された私たちの務めであると考えています。
「伝統とは革新の連続である」 かの先人の言葉を胸に、私たちは変化を柔軟に楽しみながらチャレンジを続けます。そして、子どものお祝い行事をはじめとする、日本の伝統文化をより多くの人が楽しめるものづくりを追求し、新たな幸せの形を提供してまいります。
ショールーム |
〒709-0412
岡山県和気郡和気町藤野935-4 |
---|---|
営業日 | 9:00〜18:00 (11月〜5月) / 8:30〜17:30 (8月〜10月) |
定休日 | 11月~7月年中無休 / 8月~10月は土日祝が定休日 |