幟（のぼり）の意味・由来

武家において子供が生まれた際に揚げられる幟旗は、「誕生の幟」として知られています。これは、武家や一部の家庭での伝統的な慣習の一環であり、子供の誕生を祝福し、家族の繁栄を願うために用いられました。
誕生の幟は一般に、男の子が生まれた場合と女の子が生まれた場合で異なるものが使用されました。男の子が生まれた場合は、
五色の幟や、赤い地に白い鷹が描かれたものが好まれました。これは男の子の元気な成長や武士としての力強さを
象徴しています。誕生の幟は、一般的には出産の際に掲げられ、そのまま数日間から1ヶ月ほど飾り続けられることが一般的でした。
また、これは一種のお披露目ともなり、近隣の人々に喜びを伝える慣わしでもありました。